【編集部インタビュー】ホリーのニュージーランド留学part3通学の難〜感動の別れ!?

友達とホリー

通学の難 送り迎え〜Uber

もともと連絡していた、通学のサポートのボランティアの人いたじゃないですか。その人が、僕のステイ先の家が遠いから、やっぱ来れないっていうことになったんですよ(笑)。

幸いホストマザーの職場が学校と近かったので、ファザーが送り迎えしてくれました。ただマザーの仕事始まる時間に合わせるんで、7時ぐらいに学校に着いちゃうんですよ。まだ学校開いてもない(笑)。事情話したらスタッフが早く来て開けてくれるようになって。その人と一緒に朝ご飯食べたりしてました(笑)。帰りもマザーの時間に合わせなきゃ行けないんで、早く帰らなきゃいけない時とかもあって。そういう時は、授業を入れ替えたりしてちゃんと対応してくれました。

でも2週目くらいに友達ができて。
彼とは授業もクラスも全然違ったんですけど、一階ロビーで昼休みに座ってたら「どこから来たの?」って話しかけてきて、「日本から来た」って言ったら、彼はフランス人と日本人のハーフで日本語喋れたんです。昼一緒に行かない?って誘ってくれて、視覚障害のことも戸惑ってる感じもなく連れてってくれました。

で、そうなると今のような送り迎えのシステムでは、遊ぶ時間がないんですね。なので、行きも帰りもUberで一人で帰りたいっていうのをホストマザーに話しました。家がやっぱり駅とかからも遠いんで、僕が一人で通うにはUberしかないなあと思ってて。
マザーに話したら、最初は反対されてたんですけど、とりあえず明日やってみて大丈夫だったら良いよってことになりました。

Uberって三段階あるんですよ。普通のやつと、アシストっていう障害者向けのやつと、コンフォートっていう快適さを求める人用のちょっと高いやつがあって。僕は一応アシストでお願いしてました。

乗る時は学校とかで誰かしらに車来てるかとかも見てもらえるんで、それは全然楽でしたね。ただ車呼ぶ時点で、アプリで行先入力するんで、住所間違ってたらどうしようってのは最初怖かったですね。どっか全然知らんとこ連れて行かれたらとどうしようと思って(笑

結構ちゃんとドアも開けてくれたり、おりる時も学校まで連れて行ってくれたりしました。ちょっとびっくりしたのが、ニュージーランドの学校って結構誰でも自由に入れるんで、その運転手さんと学校の人とが談笑してたりしてて、海外やなぁと思いました(笑)

友達との外出

友達と

さっき話したフランス人と日本人のハーフの子と友達になってからは、よく昼とか待ち合わせて学校周辺のお店に行くようになりました。タイ料理がうまかったです。パッタイがめっちゃうまい。韓国料理とか中華料理もうまかったですね。

彼とのメッセージのやりとりは、彼があんまり漢字とか読めないって言ってたんで、英語でしてたんですけど、僕の英語が拙かったのか、だんだん日本語で打ってくるようになってきて。それも結構バリバリできるんですよ(笑)いや読めるやん!て思って(笑)。

ショッピングとかも彼と一緒に行きました。日本に帰る1週間くらい前の土曜に、僕がお土産買いたいってことで、学校から近い繁華街で、彼の友達も一緒に買い物しました。お菓子とかだけじゃなく、なんか残るものが欲しいなあと思って、色々説明してもらいながら探したりして、すごく楽しかったですね。羊の毛で作ったスリッパとか、翡翠のアクセサリーとか。触っていいのかわかんないけど、ガラスのケースに入ってるやつを、みんなで僕を囲んで壁作って、こっそり開けて触らせてくれたりして(笑)。その日の夜は韓国料理屋でみんなでお酒を飲みました。

ひすいのネックレス
グリーンストーン

感動の別れ!?

ホストファミリーとの別れって感動的なイメージあるじゃないですか。僕いたとこのホストファミリーも名残惜しそうにするかと思いきや、全くなかったんですよ(笑)。

まずホストマザーは仕事で早朝からいない(笑)。ファザーしかいないんですね(笑)。8時15分に迎えの車が来る予定だったんですけど、その五分前くらいに「ご飯できたよ」って言ってきて。テーブルついたらすぐドライバーが着いちゃって(笑)。卵とベーコンのサンドウィッチを持ったまま慌ただしく車に押し込まれました(笑)。

で、ファザーに最後の挨拶をするのに、窓を開けたんです。


そしたらドライバーが「もう誰もいないよ」って。

めちゃくちゃ恥ずかしかったですね(笑)。

初めて行く土地での一ヶ月間ってことで、本当はじめはどうなるのかわからなかったんですけど、やってみればどうにかなるっていうことがわかったりしましたね。それこそカナダにあったかい時期に行ったりもしたいし、全盲だけでも海外旅行行けるなと思ったし、本当いろんなとこ行ってみたいなと思ってます。

ホリーの先輩竹保さんの留学インタビュー
part1″ホストファミリーと対面”
part2″ニュージーランドの洗礼”
part3″学校生活とバンジージャンプ”